「どんなに暗い夜さえもいつかは終わり、やがて朝が来るだろう」
映画『レ・ミゼラブル』の印象的なエピローグで、この言葉が出てきます。フィルムはますます高騰し、ユーザーも減っている気がするのですが、時代はまた変わると思っています。
さて、明るいレンズを手に入れたらやってみたくなるのが夜スナップ。今回はちょっと珍しい映画用フィルムを詰めてアメリカ村を歩いてみます。
Cinestill 800Tは元々映画用だったフィルムをフィルムカメラ用に加工したもの。強い光源に対してにじむのと、特有の青みがかった色合いに特色があります。これとNokton 50mm F1 の組み合わせ、一度やってみたかったんです。
NOKTON 50mm F1は全て開放で撮っています。F1と思えない描写力を秘めている気がしますが、いかがでしょう。
この特有の青みが何気ない日常を絵にしてくれる気がしないでもないです。
飲み行きた…じゃなかった。普段ならあきらめる暗所もこの組み合わせなら攻めたくなります。
個人的には断然夜に真価を発揮するフィルムだと思います。なかなかお高いですが、その分意外と期限切れ間近になって値下げされるフィルムな気もしています笑 皆さんも安いのを見かけられたら、ぜひ使ってみてください。
※冒頭の映画『レ・ミゼラブル』、このCinestill 800Tの元になるフィルムで撮影されたらしいです。映画に負けないぐらいフィルムを消費して、今後もこのフィルムが末永く続くよう、微力ながら力になれるといいなぁと思ったり。